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HOMEスキルアップIoTを活用した 「スマート工場」のつくり方 > 「つながる工場」では何がつながるのか

IoTを活用した 「スマート工場」のつくり方

「つながる工場」では何がつながるのか

第7回 つながる工場

  • 高安 篤史=コンサランス、サートプロIoT技術講師、中小企業診断士
  • 2017/10/10 05:00
  • 1/2ページ

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高安 篤史=コンサランス、サートプロIoT技術講師、中小企業診断士
 今回のテーマは「つながる工場」です。「つながる工場」という言葉は、「スマート工場」の代名詞のように使われることが多くなっています。その背景には、「世界同時市場」の加速が挙げられます。

 従来は、日本のマザー工場で新製品の立ち上げ(不良率低減などのノウハウ習得)を実施した後、順次、海外の工場を立ち上げていました(市場は先進国から順次開拓されてきました)。現在では、「経済格差の縮小」や「要求の時差の短縮」により、グローバル競争が加速しています。同時に世界の市場へ流通させるため、[1]新製品を各国の工場で同時に立ち上げ、その情報を共有して、即時に対応する必要性(工場間連携)と、[2]販売と生産の連動の必要性が出てきています。それには次の判断が即時に必要となります。

①経営環境の変化に対する経営戦略の即時の変更
②売れない製品は即時撤退、生産中止(他社が即時に類似製品を市場に投入してくる)
③真のニーズからの新規製品への開発着手
④市場で発生した不良からの生産改善
⑤コスト構造の改善
⑥マスカスタマイゼーションへの対応

 それでは、「つながる工場」のつながるとは、何を指すのでしょうか。次の7つの項目を指すと考えると分かりやすいと思います。

①設備間の連携、最適化
②作業者の連携、最適化
③工程間の連携、最適化
④部門間の連携、最適化
⑤プロセス間の連携、最適化
⑥工場間の連携、最適化
⑦企業間の連携、最適化

 また、実際につなげるためには、上記の①~⑦に対し、業務分析が必要となります。その際、次の5項目について整理する必要があります。

①設備の接続
②工程フロー
③業務の流れ
④情報の流れ
⑤プロセスの関係

つながる工場とリアルタイムマネジメント

 それでは、もう少し概念的な話をします。下記の図は、一見つながっていそうで実際には、バラバラに動いている業務や部門です。経営部門の経営情報と業務部門の情報の共有ができておらず、これらは逐次、口頭または文書で連絡がされます。

 また、設計から保守の各プロセスはそれぞれ関連する部門が対応していますが、顧客対応や品質保証などの活動は、営業部門や品質保証部門がプロセスに関連している部門と情報のやり取りを実施しています。

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図1●従来の業務プロセスとデータの流れ

 それでは、どのような流れになれば、「つながる工場」といえるのでしょうか。下の図は、バラバラだった経営と業務部門、顧客対応や品質保証がIoT(Internet of Things)情報の一元管理を通じてつながった状態です。

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図2●つながる工場のリアルタイムマネジメント

 上記の「つながる工場」≒「スマート工場」では、IoTを通じて顧客が求める製品やサービスの価値を捉えます。そして、工場の直接部門と間接部門が一体となり、収集されたデータを意味のある情報に変換して、適切な経営判断をリアルタイムで可能にします(リアルタイムマネジメントの実現)。このリアルタイムマネジメントを実現させることで、下記の①~⑦の効果へとつながっていきます。

①リードタイムの短縮、適正在庫
②適切な生産量
③製品の予防保守、設備の予防保守
④設計方法の改善(コストダウン)
⑤問題の原因究明 (変化点の把握)
⑥問題の影響範囲の特定
⑦見積もりの精度向上、見積もりのリードタイム短縮
 

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