• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

HOMEスキルアップIoTを活用した 「スマート工場」のつくり方 > IoTは「何を」ではなく、「何のためか」を考える

IoTを活用した 「スマート工場」のつくり方

IoTは「何を」ではなく、「何のためか」を考える

第1回 スマート工場への第一歩

  • 高安 篤史=合同会社コンサランス、株式会社サートプロIoT技術講師、中小企業診断士
  • 2017/07/10 09:00
  • 1/2ページ

[画像のクリックで拡大表示]
高安 篤史=合同会社コンサランス、株式会社サートプロIoT技術講師、中小企業診断士
 IoT(Internet of Things)時代が到来しました。製造業を始めとする各企業は、その対応に向けて「待ったなし」の状況です。皆さんの会社は、IoTによる製造現場の改善や「スマート工場」の推進はできていますか? ここでキーワードは、「全社一丸のIoT推進」です。

 私は、製造業がIoTを推進する上で、次の3つを分けて検討する必要があると考えています。

[1]IoTによる製造現場の改善
[2]スマート工場の実現
[3]ビジネス設計(ビジネスモデル作成)

 以下に解説しましょう。

[1]IoTによる製造現場の改善
 IoTに関連する情報は、書籍やインターネットなどで多数確認することができます。しかし、大掛かりな内容が多いため、現場レベルでどのようにIoTを活用・推進したらよいのか理解できないことが多いと思います。

 実際にIoTを活用・推進するためには、まず製造現場に関連する身近な課題をIoT(つなげる、データを収集する、監視するなどの基本機能)の活用で解決することが重要です。IoTを利用すれば、あまり大きくない工場や旧式の設備が多数動いている製造現場でも、設備の入れ替えをせずに最少の投資で製造現場の改善ができます。

[2]スマート工場の実現
 IoTやビッグデータ、人工知能(AI)などがもたらすといわれる「第4次産業革命」の本質を理解し、IoTを活用したスマート工場を実現する。そのためには、現状の製造現場の課題を意識しつつ、「あるべき姿」を明確にして、段階的にIoT化を推進していくことが大切です。

 IoT情報を有効活用すれば、リアルタイム経営(マネジメント)を行うこともできます。こうなると、会社が一体となった事業推進が可能となります。

[3]ビジネス設計(ビジネスモデル作成)
 IoTは、応用範囲が広く、切り口が多数あります。従って、通常のアプローチではユーザーの価値を的確に捉えたビジネス設計を実施することは困難です。中でも、製造業で陥りがちなのは、「技術志向」によるアイデア勝負のIoT。残念ながら、これでは、何の付加価値も生み出せません。

 IoTでのビジネスを推進していくためには、次のポイントを理解して対応していく必要があります。
・IoTの幅広い技術エリアを適切に把握するIoTエンジニアの育成
・技術志向ではなく、顧客志向を基本とした推進
・IoTの世界におけるビジネスとはどういうものかに関する理解
・バリューチェーンを意識してどのエリアに力を入れるかについての戦略構築

 このコラムでは、上記の[1]のIoTによる製造現場の改善と[2]のスマート工場の実現について取り上げます。(注:[3]の「ビジネス設計(ビジネスモデル作成)」については、別のコラムで連載する予定です)

 ここで大切なことは、[1]のIoTによる製造現場の改善と[2]のスマート工場の実現の違い、です。これらの相違点を理解せずに製造業のIoT推進を実施すると、必ず混乱が生じてしまいます。この2つは、本質的な違いだけではなく、推進方法も全く異なります。

[画像のクリックで拡大表示]
表●IoTによる製造現場の改善とスマート工場の実現の相違点

おすすめ