連載主旨
日本米国中国を股にかける米Data Indexing社 代表の森ウィル氏が、シリコンバレーを中心とした米国のスタートアップ企業の最新動向をお伝えします。中国の上海大学を卒業、日本の早稲田大学の修士課程を修了した後、NTTで第一線の研究者として高い研究成果を上げてきた経歴を持つ森氏。現在は情報通信技術(IT)分野における強い日本企業の復活を強烈に願いながら、日米中における最先端技術を持つスタートアップ企業と既存の企業との橋渡しに尽力しています。森氏の“目利き力”で厳選したスタートアップ企業をお伝えします。
森ウィル
米Data Indexing, Inc.代表
森ウィル 上海大学 電気工学部を卒業後、早稲田大学 理工学部 電子通信学科 修士課程を修了。1991年に日本電信電話(NTT)に入社し、ヒューマンインターフェース研究所にて画像認識・コンピュータビジョンの研究に没頭。日本国内16件、米国とEUで2件の特許を出願した。1995~1998年に米国シリコンバレーに派遣され、マルチメディア通信研究所の立ち上げメンバーに。その後、日米の通信関連企業から成る音声や画像の伝送実験に参加し、日本側の在米技術責任者として実験を成功に導いた。米国の大学や企業と連携して遠隔ラーニングシステムの開発とフィールド実験においても、技術責任者としてシステムの完成に貢献した。その後、2000年に米Data Indexing, Inc.を設立。オンラインソーシャルプラットフォームやリコメンドエンジンなどを開発。併せて、ネット時代の製品やサービス、ユーザー習慣についての経験を積み、目利き力を磨いた。さらに、通信業界や自動車産業およびコンテンツプロダクションなど幅広い分野でコンサルティングと研究開発サービスを提供してきた。2003年には、中国上海にてShanghai Cystar Software Co. Ltd.を設立。中国トップ5の大学およびインドのトップ級の大学と連携し、インテリジェントな映像監視システムやネットワークセキュリティアルゴリズムのアタック検証、さらには業務ソフトインストール支援システムなどのプロジェクトを成功させた。
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