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五輪で戦うテクノロジー

「着れば北島になれる」練習用水着、五輪選手をサポート

  • 内山 育海
  • 2016/06/08 18:00
  • 1/3ページ

 2008年の北京五輪で一世を風靡(ふうび)した、英Speedo社の競泳用水着「LZR Racer(レーザー・レーサー)」。着用した競泳選手が次々に世界新記録を達成したことで、同水着はトップアスリートの標準となった。

 このレーザー・レーサーに対抗する水着素材を開発し、一躍有名になったのが山本化学工業(本社大阪市)だ。同社は、水着メーカー・水着素材メーカーとしては後発であるものの、スポーツや医療などに向けた幅広いラバー素材を開発しており、ウエットスーツ素材では世界でシェア70%を得ているという。2009年の世界水泳選手権では、同社の素材を使った伊arena社の水着を着用した37人の選手が世界記録を達成し、大きく注目を集めた。

練習用ウエアへ発想を転換

 水着メーカーにとって、国際水泳連盟(FINA)による水着規定変更は頭の痛い問題だ*1。FINAの承認のない水着を選手が着用した場合、世界記録を出しても公式には記録が認められない。「レーザー・レーサー」も、2010年の新規定により、公式試合での着用が禁止となった。各メーカーの技術開発と競うかのようにFINAが頻繁に規定変更を行った時期には、選手ですら変更を把握できないほどだったという。

*1 関連記事「タイムとルールのいたちごっこ」を参照

練習用ウエア「ゼロポジション」。水着の上から着用してトレーニングすることで、適切な姿勢を体に覚えさせる。
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 これを経て山本化学工業は、試合用の水着の性能向上から練習用ウエアの開発へと、発想を転換した。「本番だけでなく練習も含めて、選手のパフォーマンス向上をトータルにサポートする」という独自の理論を掲げ、2016年8月に開催されるリオ五輪に向けて勝負を仕掛ける。

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