これはソーシャルメディア測定企業の米MVPindex社とデジタルスポーツネットワークの米120 Sportsが共同で測定し、ランキングを作成したものだ。米国のプロ・アマ、4万3000人以上の選手、リーグ、ブランドを1年を通して独自のアルゴリズムでツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)、インスタグラム(Instagram)、ユーチューブ(YouTube)などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をトラッキングして解析している。
特に3つの分野、ファンやフォロワー、インプレッションなどの「リーチ」と、“いいね”やコメント、リツイートなどの「エンゲージメント」、ポジティブやネガティブな書き込みに焦点を当てた「カンバセーション」をスコア化したということだ。
この解析についてMVPindex社のカイル・ネルソン共同設立者は「長い間、ソーシャルメディアの価値基準はフォロワー数が元になってきた。しかしMVPでは量が質を意味していないと考えている。我々の高度なエンゲージメント価値評価ツールは、ソーシャルメディアのインプレッション、エンゲージメント、バイラル性などを見て本当に価値があるかどうかを判断する手助けをする」と調査の意義を強調している。
フォロワー少なくても高評価
今回、ラッセル・ウィルソン選手は2年連続でトップとなったが、総フォロワー数は約800万人で、6位に入ったプロバスケットボールNBAのスター、レブロン・ジェームズ選手の8000万人の10分の1に過ぎない。
順位 | 選手 | 競技 | リーグ |
---|---|---|---|
1 | ラッセル・ウィルソン | アメリカンフットボール | NFL |
2 | オデル・ベッカム Jr. | アメリカンフットボール | NFL |
3 | J.J.ワット | アメリカンフットボール | NFL |
4 | ロイ・マッキロイ | ゴルフ | PGA |
5 | コナー・マクレガー | 総合格闘技 | UFC |
6 | レブロン・ジェームズ | バスケットボール | NBA |
7 | タイガー・ウッズ | ゴルフ | PGA |
8 | リチャード・シャーマン | アメリカンフットボール | NFL |
9 | トム・ブレイディ | アメリカンフットボール | NFL |
10 | ロブ・グロンコウスキー | アメリカンフットボール | NFL |
しかし、ウィルソン選手はジェームズ選手の2倍もSNSに投稿しているのだという。さらにネルソン氏はウィルソン選手について「影響力がある」と評し、「ウィルソン選手のコンテンツはよくある『さあ、これが自分だ』というような(自己顕示が強い)ものよりポジティブなものが圧倒的に多い」と説明する。
実際、ウィルソン選手のツイッターの投稿は、ポジティブな内容や聖書に基づくものがほとんどなうえ、歌手シアラとの再婚でも話題となっている。シアラと病気の子供を訪問した様子の写真も投稿していたりするのだ。