マシニングセンター、一般加工用と微細加工用の違いは?

図1 マシニングセンターの例
図1 マシニングセンターの例
写真:碌々産業

 本連載の前回前々回で説明した切削工具を取り付け、高速回転させてワークを加工する工作機械のことを、マシニングセンターといいます(図1)。マシニングセンターは、別のいい方をするとATC(自動工具交換装置)とCNC(数値制御)装置が付いたフライス盤のことで、工作機械の中でも代表的な存在といえます。

 世の中で販売されているマシニングセンターは、その大半が寸法公差3/100mm~1/100mmを狙った、一般加工用です。それに対して、微細加工を実現するために必要なマシニングセンターには、寸法公差1/100mm未満、1μm台の精度が求められます。

 マシニングセンターにおける一般加工用と微細加工用の機構上の違いは主に次の6つです。