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設計力の魂

設計者が「失注」を招くワケ

第16回 「人と組織」の設計力

  • ワールドテック 代表取締役、元デンソー設計開発者 寺倉 修 氏
  • 2017/03/14 05:00
  • 1/3ページ
ワールドテック 代表取締役、元デンソー設計開発者 寺倉 修 氏
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 母校のソーラーカー部が「World Solar Challenge 2017(WSC2017)」に参戦することになった。オーストラリア大陸の砂漠地帯を北から南にソーラーカーで縦断するレースだ。3000kmを超える距離を走破しなければならない。そのキックオフ会に私は出席した。部員に勝ためのポイントを質問したところ、「マシーンが優れていることはもちろんですが、チームの結束力が大切です」と、期待以上の答えが返ってきた。部員は現1、2年生が主力だが、既に人の大切さに気づいていた。こうした部活同様、設計段階の取り組みも人が要なのだ。

 前回のコラムで、設計力を構成する7つの要素のうち、第4の設計力は「人と組織」である。そして、設計を担当する人は技術者ではなく「設計者」でなければならない、と述べた。設計者は技術的な検討ができなければならない。検討結果を研究報告書にまとめ、また社外で発表する機会があれば積極的に取り組む。特許を出すことも基本的な業務だ。しかし、これらだけでは不十分である。

 設計者は何のために仕事をしているのか。言い換えると、会社は設計者に何を期待しているのか。それは、顧客が満足する製品を設計し、その結果として適正な利益を得ることである。そうでなければ、会社は給与を払えないし、最悪の場合は倒産する。ところが、設計者は往々にしてこのことを二の次にして忘れてしまう。コツコツと技術検討さえしていれば、設計者としての役割を果たしていると勘違いするのだ。

 実は、設計者には技術検討以外に大切な2つの役割がある。

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