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設計力の魂

品質を「120%」達成する取り組みとは

第15回 量産設計時の設計力

  • ワールドテック 代表取締役、元デンソー設計開発者 寺倉 修 氏
  • 2017/02/21 09:00
  • 1/3ページ
ワールドテック 代表取締役、元デンソー設計開発者 寺倉 修 氏
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 「『大きな夢を持ち続けよう』と書かれた額が化学メーカー帝人の一室に飾られている」──。2017年2月17日付のある新聞記事の一節だ。私は毎日、全国紙と経済紙、そして工業新聞にまで目を通している。その中で、特に目にとまったのがこの記事だった。素晴らしい言葉だと感じ、しばらく眺めていたほどだ。きっとこの職場は、こうした表現に相応しい「風土・土壌」が培われ、根付いていることだろう。

 以前、私はこのコラムでこう述べた。風土・土壌は「設計力」を構成する「7つの要素」の1つであり、かつ、他の6つの設計力を生かすためになくてはならないものである。そして、風土・土壌は「変革のWAY」と「守りのWAY」の両立から成る、と。そのエッセンスを、「大きな夢を持ち続けよう」という一言で表現できる気がする。では、この風土・土壌を含めた7つの設計力について考察しよう。

 設計力とは「顧客のニーズを製造段階へ伝えるまでの活動を『やりきる力』」だ。やりきる力は、先行開発段階と量産設計段階で異なる。後者の「量産設計段階の設計力」は「品質120%を達成する取り組み」である。今回はこの点を掘り下げていく。

 まず、良いアウトプットを出すための仕事の流れを考えよう。この流れには、以下のことが必要だ。まず、「達成すべき目標が明確である」こと。次に、その目標を達成するための「仕事の手順が決まっている」こと。さらに、その手順に沿って作業をする「良い職場環境がある」ことだ。このように、目標が明確で、仕事の手順が決まっており、良い職場環境があれば、自ずと良い結果が期待できる。

 しかし、その結果が常に正しいとは限らない。従って、正しいかどうかの「判断基準」が必要となる。判断基準があっても、すぐに「○」「×」が付けられる場合もあれば、判断に迷う場合もある。その時は「検討・議論」の場を持ち、その後「審議・決裁」を行う。まとめると、良いアウトプットを出すための仕事の流れはこうだ。

「明確な目標」
「しっかりとした仕事の手順」
「良い職場環境」
「判断基準」
「検討議論・審議決裁」

 これらは良いアウトプットを得るための普遍的な「前提条件」である。

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