2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック。日本のスポーツビジネスにとって、大きな転換期になる可能性を秘めている。この大会に向けた取り組みはもちろんだが、より大切なのは、さらにその先、つまり「アフター2020」である。大会後の日本社会やスポーツ界のあり方、スポーツビジネスの方向性はどうあるべきか。今、何をすべきか。未来視点から逆算した意見を、さまざまな業界の有識者に語ってもらう。
アフター2020、未来からの逆算
目次
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スタジアム・アリーナ改革を通じて最高の顧客体験を!
ドームが考えるスポーツ産業化への道(その3)
米アンダーアーマーの日本総代理店であるドーム 取締役の三沢英生氏が語るスポーツ産業化への道の第3回。強烈なキャラクター、大胆な物言い、緻密な戦略、日本スポーツ界の旧体質への怒り…これらが一体となって“激アツ”な言葉を放つ。どうやら三沢氏の改革へのエネルギーは無尽蔵のようだ。今回のテーマは日本のスポー…
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大学スポーツの改革は、なぜ未来を切り拓くのか
ドームが考えるスポーツ産業化への道(その2)
米アンダーアーマーの日本総代理店であるドーム 取締役の三沢英生氏が語るスポーツ産業化への道の第2回。同氏が今、最も精力的に取り組んでいるのは、大学スポーツ改革だ。ドームは、2016年から関東学院や筑波大学、近畿大学などとパートナーシップ契約を締結し学生スポーツの改革プロジェクトを進めている。なぜ、大…
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スポーツを通じて日本を改革する、私は本気です
ドームが考えるスポーツ産業化への道(その1)
経済産業省とスポーツ庁が立ち上げた「スポーツ未来開拓会議」の13人の委員に、ひときわ異彩を放つ男がいる。三沢英生氏。米アンダーアーマー社の日本総代理店であるドームの取締役である。会議ではいつも熱い言葉を放ち、時には激しい議論もいとわない。自らが正しいと思う意見は絶対に妥協しない。それは、日本のスポー…
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日本代表クラスのITラグビー 草の根に、慶應と港北区の挑戦
スポーツデータサイエンス、小学生が体験で得たもの
トップアスリートが取り入れているIT(情報技術)を用いた先端のスポーツデータ活用を小学生が体験した。具体的には、GPSデバイスやドローンを使ったプレー中の動きのトラッキングである。37人の児童たちを3つのチームに分け、タッチラグビーの試合中の動きを計測する。
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スポーツ産業の成長=国民全員が「自己記録更新」
経済産業省大臣官房審議官 前田泰宏氏に聞く
アベノミクスを支える成長産業の1つとして明確に光を当てた――。名目GDP(国内総生産)600兆円の達成に向け、政府が2016年6月に閣議決定した「日本再興戦略2016」のなかで、スポーツ産業は10個の官民戦略プロジェクトの4番目に挙げられている。これまで教育的観点が強かったスポーツ政策だが、スポーツ…
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「共に創ろう、新たな成長」、みんなで考える2020の先
文科省 参与 藤沢久美氏に聞くスポーツと文化、そして2020年以降(第3回)
スポーツ・文化・ワールド・フォーラムは、2019年のラグビーW杯や2020年の東京五輪など日本で開催が相次ぐ大型スポーツイベントをキッカケに「日本を世界に発信する取り組み」のキックオフ会議である。では、いかに具体化していくべきか。
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「日本から何かが始まる」を世界に伝えるために
文科省 参与 藤沢久美氏に聞くスポーツと文化、そして2020年以降(第2回)
2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、その経済効果だけではなく、「オリパラ後」の日本のあるべき姿も問われることになるだろう。さまざまな価値観を受け入れつつ独自の文化を形成してきた日本は、文化芸術の持つ多様な役割を提示し、積極的に世界に貢献することで地域活力の創出や経済振興などをどのように進…
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スポーツ版“ダボス会議”を日本で開催する意味とは
文科省 参与 藤沢久美氏に聞くスポーツと文化、そして2020以降(第1回)
日本では、2019年のラグビーワールドカップ(W杯)を皮切りに、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の関西ワールドマスターズゲームズと、大型国際スポーツ大会が3年連続で続く。スポーツ分野の盛り上がりに向けて、インバウンド需要とも連動させつつ、スポーツ、文化、ビジネスによる国際貢献…
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スポーツで「いわき」を東北一の都市に
ドーム・安田CEOに聞く、日本のスポーツビジネスの課題と将来像(最終回)
ドームは、福島県いわき市に「いわきスポーツクラブ」を設立。同市を本拠地とする福島県2部のサッカークラブ「いわきFC」の経営権を取得して活動を始めた。なぜ、サッカーのプロチーム運営に踏み切ったのか。その先にあるビジョンとは、どんなものなのか。
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「チームで連帯責任」は、本当に必要なのか
ドーム・安田CEOに聞く、日本のスポーツビジネスの課題と将来像(第3回)
地域密着型の学生スポーツを盛り上げることは、地域創成という日本の社会的課題を解決する方法論の一つであると同時に、女性活躍をはじめとするダイバーシティー(多様性)の社会的コンセンサスを広げる機会にもなり得る。スポーツ用品にとどまらない展開を見せるドームが描く「未来予想図」とは。
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スポーツビジネスの基本は、人の欲望をマネタイズすること
ドーム・安田CEOに聞く、日本のスポーツビジネスの課題と将来像(第2回)
日本にはスポーツ産業の規模を広げられるポテンシャルがあるのか。そして、そのカギとなるポイントはどこにあるのか。地域密着を軸にしたスポーツビジネスの本質、それを具現化するカギとなる学生スポーツの課題などを通して、日本社会を変革していくためのヒントが次々に浮かび上がってきた。
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東京オリパラに足りない「ベスト・イン・クラス」
ドーム・安田CEOに聞く、日本のスポーツビジネスの課題と将来像(第1回)
米アンダーアーマー社の日本総代理店ドーム。会長兼CEOの安田秀一氏はメディアに登場することこそ少ないが、歯に衣着せぬ熱い物言いや日本社会の変革に挑戦する姿勢をリスペクトする企業経営者やスポーツ関係者、アスリートは多い。経営者としてのビジョンとは、真のリーダーシップとは、東京オリパラが開催される202…