ものづくり基礎から徹底 コラム編
もう仕事で迷わない
目次
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社員の実力差を直感的につかめていますか?
第26回 「工程能力指数」とは何か
加工者の実力を標準偏差で表す事例を前回と前々回で紹介しました。今回はその延長線上にある「工程能力指数」についてお話ししたいと思います。
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ウサイン・ボルトの凄さを知るには?
第25回 現状を数値とグラフの両面でつかむ
加工者の実力を標準偏差で数値化することを前回紹介しました。熟練者の腕も若手社員の腕も、数値で簡単に表すことができます。数値は現状を客観的に把握することができるもの。目標値を定めたり、現状との差を明らかにしたりできるところが利点です。
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社員のスキルを数値で見ていますか?
第24回 実力を標準偏差で数値化するメリット
多くの企業が社内研修や社外研修、またOJT(On the Job Training)により社員のスキルアップを目指していると思います。こうした教育の場の提供は社員のスキルアップのために重要です。また、社員個人が自らの実力を知る良い機会でもあります。実力が向上していることを実感できれば、社員のモチベ…
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不得意分野を顧客に求められたら
第23回 専門外の学び方
年明けのことです。私はある技術者から相談を受けました。この技術者は生産設備の開発者。彼がある設備を顧客に提供したところ、一部の部品に腐食が発生して改善要請を受けたというのです。彼は私にこう聞いてきました。「この課題にどのように取り組めばよいのでしょうか。顧客はこの設備を特殊な環境で使用しています。…
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ものづくりの「不易流行」
第22回 元日の新聞に思うこと
明けましておめでとうございます。私は元日には主な新聞をまとめて買うことにしています。元日の記事はどの新聞社も総力を挙げて取り組みます。普段の記事に加えて今後の未来像やその年に起こるであろうことの予想が載るので、いつもの何倍もの情報量と価値があります。それでありながら200円でお釣りがくるバーゲン価…
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一般書を読んでいますか?
第21回 基礎知識の膨らませ方
職業柄、本を出版する機会があります。本を執筆するメリットの1つは、普段巡り合えないような本に出合えることです。
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旧JIS規格の図面でも通用する理由
第20回 製図ルールの柔軟な運用
製図ルールには日本工業規格である「JIS規格」だけではなく、「オリジナルルール」もある──。若手社員向けの「図面の読み方」の研修で私がこう説明すると、彼らから驚かれることがあります。オリジナルルールとは、個々の企業が設けた独自規格のこと。もちろん、基本はJIS規格です。JIS規格に則(のっと)った…
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「百聞は一見にしかず」を再認識する
第19回 工場見学のススメ
「百聞は一見にしかず」「三現主義」「事件は現場で起きている」──。現場で現物を見ながら現実を知ることの大切さが、いろいろなところで言われています。私たちはそれが重要なことだと認識しているはずです。ところが、ふとわが身を振り返ってみると、何かを知ろうとするときに書籍やインターネットなどを介して机上で…
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小規模チームと組織横断型チームを使い分けていますか?
第18回 間接部門によるQCサークル活動のコツ
前回まで2回に渡り、日本企業の強みと言われていたQCサークル活動(以下QC活動)が衰退してしまった原因と、それらをこれからの改善活動にどう生かすべきかについて話してきました。この流れを受けて、今回は間接部門のQC活動について触れたいと思います。
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なぜQCサークル活動は衰退したのか(その2)
第17回 現場に尻拭いさせることの間違い
前回のコラムで、日本企業の強みと言われていたQCサークル活動(以下、QC活動)が衰退してしまった理由を2つ挙げました。そして、そのうちの1つである「管理・監督者のマネジメントの欠如」を取り上げ、その重要性について私の見解を述べました。今回は、もう1つの理由である「本来スタッフ部門が行なうべきことの…
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なぜQCサークル活動は衰退したのか
第16回 QCサークルの衰退を改善活動に生かす
先日、ある企業で品質管理の研修を行いました。その際に受けた質問が、大変核心を突いたものだったので紹介したいと思います。QCサークル活動(以下、QC活動)に関する質問です。
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納期短縮の定石とは?
第15回 QCDのDをどう理解するか
これまで「効率良くものをつくる」ための管理技術として、QCD(品質、コスト、納期)のうち「品質」と「コスト」について紹介してきました。今回は最後のD、すなわち「納期)についてお話しします。Dはdelivery(デリバリー)の頭文字をとったもの。製品は顧客が希望するタイミングで納入することが必要です…
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「個別原価」を知っていますか?
第14回 原価管理のコツ
「効率よくものをつくる」ための管理技術は、ものづくりの現場の基本であるQCD(品質、コスト、納期)の維持と改善を行うためのものです。前回まで数回にわたって品質管理の話をしてきました。今回はコストを管理する「原価管理」を紹介します。
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加工条件は誰が設定する?
第13回 加工条件を満たすコツ
前回は、品質管理の手法を学ぶ際のコツをお伝えしました。全ての手法をがむしゃらに習得するのではなく、実務に生かせるものを優先して学ぶのが近道という事例です。その中で実験計画法と加工条件について触れました。今回は、その加工条件をいつ誰が決めるとよいかなど、少し幅を広げてお話ししたいと思います。
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そのQC検定内容、どれくらい使うの?
第12回 品質管理を学ぶコツ
多くの企業が社内教育に力を入れています。忙しい仕事をこなしながらの学習には頭が下がる思いです。この社内教育では、目標の1つとして検定の合格を掲げるケースがあると思います。国家資格である技能検定などはその代表格。品質管理の知識を対象とした検定には「QC検定」があります。ものづくり現場に生かすには、こ…
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パレート図の真の狙いとは?
第11回 QC7つ道具を学ぶコツ(その2)
前回はQC7つ道具を学ぶ理由と、「管理図」は不良を造らない実力のある現場になってから活用すればよいことをお伝えしました。今回は「パレート図」を紹介します。このパレート図は管理図とは逆に、現場の実力を問いません。また、品質の問題に限らず、あらゆる問題解決に活用できる手法です。
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「管理図」は後回し、その理由は?
第10回 QC7つ道具を学ぶコツ
前回のコラムでは、品質管理について2つのことをお伝えしました。品質は「設計品質」と「製造品質」に分けること、品質管理を学ぶ狙いは製造品質の「検査」と「予防」を効率よく行うこと、です。品質管理の知識にはこの検査と予防に加えて、「QC7つ道具」が必ずセットで登場します。そこで、今回はこのQC7つ道具の…
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品質管理の最上位の目的とは?
第9回 品質管理の知識を学ぶコツ
「品質管理」と聞くと、難しい統計学や複雑な手法をバリバリと駆使しているイメージが湧くかも知れません。しかしこれらはあくまでも目的を達成するための「手段」なので、初めて品質管理を学ぶ人は、まずは本来の「目的」を押さえておくことが大切です。
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決められたルールを守りさえすればいい?
第8回 「管理」の意味を考える
前回まではハードウエア面の「固有技術」について、材料、加工、図面のそれぞれの知識を学ぶコツを紹介してきました。今回からはガラッと変わり、ソフトウエア面の「管理技術」について紹介します。
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「加工の森」を見て「加工の木」を見る
第7回 加工の基礎知識を習得するコツ
ものづくりにおいて「材料」、「加工」、「図面」の知識が固有技術の3大基礎知識となることを第1回のコラムで紹介しました。これまでにお伝えしたのは、材料と図面を学ぶコツです。今回は、加工知識の学び方についてお話しします。