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ものづくり基礎から徹底 コラム編

「百聞は一見にしかず」を再認識する

第19回 工場見学のススメ

  • ジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント西村 仁氏
  • 2016/11/21 09:00
  • 1/2ページ
ジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント西村 仁氏
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 「百聞は一見にしかず」「三現主義」「事件は現場で起きている」──。現場で現物を見ながら現実を知ることの大切さが、いろいろなところで言われています。私たちはそれが重要なことだと認識しているはずです。ところが、ふとわが身を振り返ってみると、何かを知ろうとするときに書籍やインターネットなどを介して机上で情報を得ることが多くなっていることに気付きました。取引先では現場の最前線に入り込み、そこで日々いろんな議論をしているにもかかわらず…。

 そこで、私は先日大手製鉄所の工場見学会に参加しました。その工場が生産するのは高級シームレス鋼管です。火力発電や原子力発電、油田掘削などのパイプに使用されるもので、シェアは世界のトップを走っています。他の工場で熱間圧延鋼板や冷間圧延鋼板の生産現場を見学したことがあるのですが、パイプの生産現場は初めてだったのでとても楽しみにしていました。その工場を見学した感想は、大変満足のいくものでした。

 何tもの真っ赤に加熱された鉄の塊を、クレーンでプレス機に挿入。見上げるような大型プレス機で、塊の中心に穴を開けてコップ形状にします。これを横向きに倒して、押し出し加工でパイプ形状に引き伸ばしていきます。1回の押し出しで外径は30mm細くなります。そのため、塊の直径が1mといった大型のサイズでは、直径の大きな金型から徐々に小さな金型を使って何度も押し出していくことで細いパイプ形状に成形していきます。このような光景が目の前で展開されるのです。プレスしたときの振動が伝わってくるし、加熱した鉄の熱気も感じます。この大迫力は現場でなければ分かりません。

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