タイミングチャートを書こう

 検討時にタイミングチャートを書くことで、動作の処理時間を細かく設計できるだけではなく鳥瞰的に全体が見えるので、動作を重ねて並列で処理するなどの最適化にも生かせます。机上でしっかり設計した上で、設備の調整時にこのタイミングチャートを片手に「検証」を行うわけです。

 外部の機械設備メーカーに依頼する場合でも、計画図とタイミングチャートが完成した段階で、確認のための打ち合わせの場を設けてください。詳細なメカ機構はメーカーに任せるとしても、動きはどうなるのか、そのときの精度は確保できるのか、サイクルタイム内に入るのか、といった仕様や操作性に関する擦り合わせが大切です。これがDR(Design Review、設計審査)です。DRは社内のみならず社外との協同作業でもとても有効です。上流工程の設計で品質を高めることにより、後工程の加工や組み立て、調整で問題が出るリスクを減らします。