事例:プレゼン用パワーポイントの好感見本

 では、手本となるパワーポイントの事例を図3に示しましょう。

図3●手本となるパワーポイントの代表例
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図3●手本となるパワーポイントの代表例

 決して満点事例ではありませんが、図3が手本となる説明をしましょう。

図3の解説】
[1]目線の開始:目線がシートの左上からスタートするように工夫する。そのためには、サブタイトルの文字の大きさを24ポイントにすることは必須である。
(第6回を復習しましょう)

[2]サブタイトルの文字:前述の通り、24ポイントに設定した。
(第6回を復習しましょう)

[3]目線の移動:サブタイトルから次に移る目線の移動は、右か下かに分かれる。本シートは、下へ移動するように矢印で誘導した。
(第9回を復習しましょう)

[4]説明文の文字 :20ポイントに設定。行間は1.5では空きすぎと判断し、1.2に設定した。(第6回を復習しましょう)

[5]色付け:パステルカラー3色(赤、青、黄)を使用した。色付けは、3色前後が限度であり、5色では上品さが欠ける場合が多い。ただし、原色の使用は避けたい。

[6]図表の掲載 :シート右上に位置する読めない文字の図表は、あえて読めなくする。その代わり、質問を想定して事前に拡大した図表を準備しておくこと。
(第4回のPDPC法を復習しましょう)

[7]人物写真:聴衆はどうしても人物に目線が行く。また、男性はどうしても女性の写真に視線がいく。従って、メインではない人物写真ならば白黒にする。

[8]アニメーション:アニメーションは使用しないこと。本来の目的から逸脱してしまう。

 色オタク、そしてアニメオタクとは…。察しの良い読者の皆さんはもうお分かりですね。それは、昔の私です。