さて今回は、私の事務所に次のような質問が寄せられました。
【質問2】
私は入社4年目の技術者で、ある機械装置の設計を担当しています。当社の製品は、その製品仕様から始まるお客様との打ち合わせが多いことが特徴です。何度も経験しているはずなのに、いまだにお客様から「結局、何が言いたいの?」と、何度も聞かれてしまいます。どのようにしたら説明や打ち合わせをうまくできるでしょうか。
この質問に対する私の回答はこうです。
【回答2】
この悩みの解決方法は簡単です。前回(第1回)のコラムに書いた、技術者向けのコミュニケーション道具やそのスキルを磨けば解決します。ただし、解決するには少々時間がかかります。その時間とは、経験を積むための時間です。実際に場数を踏むことが必要なのです。その覚悟をしておいてください。
6個のコミュニケーション道具とは
前回示した通り、技術者には6個のコミュニケーション道具が必要です(図1)。では、技術者必携の「技術者向けコミュニケーション能力を向上させる道具」を詳細に解説していきましょう。