• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

HOMEものづくり産業機器/部材鵜飼育弘のテクテク見聞録 > 「さらばレーザー」「キレイを守る」、ダイセルの新フィルム

鵜飼育弘のテクテク見聞録

「さらばレーザー」「キレイを守る」、ダイセルの新フィルム

ファインテック ジャパン/高機能フィルム展報告

  • 鵜飼 育弘=Ukai Display Device Institute 代表
  • 2017/05/08 05:20
  • 1/4ページ

1. はじめに

 第27回ファインテック ジャパンおよび第8回高機能フィルム展が東京ビックサイトで2017年4月5~7日に開催された。その中から筆者が興味を持った講演を7回にわたって報告する。第6回目の今回は、ダイセルの高機能フィルムを取り上げる。ダイセルは、強度向上フィルム、視認性向上フィルム、使用感向上フィルムなどを展示した。この中で、高硬度で屈曲する透明フィルム、高硬度で打ち抜き可能な透明フィルム、擦り傷がつきにくい高硬度フィルム、および筆記性が向上するフィルムを紹介する。

2. 高硬度で屈曲する透明フィルム(矛盾両立)

 同社は、高い鉛筆硬度9H(750g荷重)と連続屈曲耐久性能を兼ね備えた光学用透明ハードコートフィルムを展示した。図1に、フィルムの外観を示す。同図に鉛筆硬度と屈曲性の関係を示したが、通常ハードコートおよびガラスの他社品と比較して、屈曲性に優れていることが分かる。図2に屈曲試験機の様子を示す。

図1 フィルムの外観、鉛筆硬度と屈曲性の関係
[画像のクリックで拡大表示]
図2 屈曲試験機(展示ブースで筆者が撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 図3にフィルムの特性表を示す。内曲げ(Infold)だけでなく、外曲げ(Outfold)に対しても、高い屈曲耐久性を実現している。ベースフィルムとして、TAC(Triacetylcellulose:トリアセチルセルロース)、PET(Polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)、PI(Polyimide:ポリイミド)などが使用可能だが、硬度や屈曲耐久性は、ベースフィルムの性能に左右される。

図3 特性表
[画像のクリックで拡大表示]

 用途としては、フレキシブルディスプレーや曲面ディスプレー、筐体の傷つき防止、ガラス割れ防止などが挙げられる。

おすすめ