ファーウェイ(華為)、オッポ(OPPO)と並んで中国主力スマートフォンメーカーの一角を占めるビーボ(VIVO)が、最新モデル「X9s(2698元=約4万3500円)」のリリースを機に、それまで同社の人気をけん引していたフラッグシップモデル「X9」を2798元(約4万5000円)から2398元(約3万8000円)に値下げした。日本の感覚では7000円程度だが、平均月収が3000元前後の中国で、この値下げ幅は相当に大きいと考えていい。

ビーボが看板製品の「X9」を値下げ

 にもかかわらず、中国の複数のIT系メディアの記事によれば「X9sはX9からのマイナーアップデートにとどまる」とのこと。ならばと、あえて旧モデルのX9を購入してみた。

 基本スペックを見ると、CPUはクアルコム製のオクタコア、メモリーは4GB、ストレージは64GB、5.5型AMOLED液晶は解像度1920×1080ドットとなっている。本体サイズは152.6×74.0×6.99mmで、重量は154g。バッテリーは3050mAhとまずまずだが、急速充電には対応していない。

 パッケージには、本体や取り扱い説明書に加えて、透明のシリコンケースが2つと、専用フィルムが1つが入っていた。本体にはすでに専用フィルムが貼られていたので、予備のケースとフィルムを1つずつ用意しているということのようだ。

 本体のボタン類は、右側面に音量と電源ボタン、下側面にMicroUSB端子、上側面にイヤホン端子と標準的な構成。ホームボタンは指紋センサーも搭載している。面白いと思ったのは、2016年に大ヒットしたオッポの「R9」と、本体の質感が非常に似ている点だ。本をただせば両社とも「歩歩高」というメーカーなので、もっともな話だが……。

 なおX9は、4G対応デュアルSIMカードスロットを搭載しているが、どちらかのスロットでマイクロSDカードを利用できたりはしない。ただ、本体のストレージが64GBなので、生活に必要なアプリをあれこれインストールしてもまだ余裕はある。

X9の本体とパッケージ。ゴールドのモデルは中国でよく見かける
X9の本体とパッケージ。ゴールドのモデルは中国でよく見かける
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USBケーブル、充電器、イヤホン、極薄の説明書など、同梱物一式
USBケーブル、充電器、イヤホン、極薄の説明書など、同梱物一式
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青の看板が目印のビーボのショップ。X9の看板が目立つ
青の看板が目印のビーボのショップ。X9の看板が目立つ
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