ZTE Blade S6が4800円で手に入る!?

 中国に出張や旅行に出掛けるときのデータ通信はどうしているだろう。国際ローミングサービスを利用したり、モバイルWi-Fiルーターをレンタルしたりするのは正攻法だ。最近は、上海浦東国際空港などでSIMカード発行サービスも利用できるようになった。

 もう1つ、裏技として紹介したいのが、現地キャリアで「スマートフォン付きSIMカード」を発行してもらう方法だ。正攻法に比べると手間は掛かるが、データ通信料を先払いするだけ、つまり現地のスマートフォンを無料で入手することができる。

 詳しくは後述するが、筆者自身も一括で300元(約4800円)を支払っただけで300元分のデータ通信付きスマートフォンを入手できた。日本と違って2年契約などの縛りがないため、旅行中だけ利用してそれ以降は放ったらかしても解約手数料などが発生しないのがポイントだ。

 中国には中国移動、中国聯通、中国電信の3大キャリアがあり、SIMカードはそれらの営業所で発行してもらえる。SIMカードの発行手続きは簡単だ。通信の利用には実名登録が必要なのでパスポートを準備すればいい。営業所の場所は、ホテルのスタッフなどに尋ねればすぐに分かるはずだ。

 キャリアや地域によって端末実質無料キャンペーンの内容に差はあるが、筆者が見つけた格安スマートフォンは、中国聯通の営業所で取り扱っていたZTEの「Blade S6」とKINGSUN(広信技術)の「F7」という機種。いずれも300元を支払えば、300元分のデータ通信が可能なSIMにスマートフォンが付いてくる。

 ただし、これらのスマートフォンは、日本向けの製品ではないので言語が中国語であるほか、Google関連のアプリがすぐに使えない可能性があることを補足しておく。

中国移動の営業所。この店の場合は毎月の通話料が発生する「実質0円」が並ぶ
中国移動の営業所。この店の場合は毎月の通話料が発生する「実質0円」が並ぶ
[画像のクリックで拡大表示]
キャリアの営業所には他の店にはないマイナーメーカーの製品も。写真は百立豊の「LePhone W2」
キャリアの営業所には他の店にはないマイナーメーカーの製品も。写真は百立豊の「LePhone W2」
[画像のクリックで拡大表示]