阿里巴巴オリジナルのYunOS搭載スマホ

 この3月に中国で発売された「A3」というスマートフォンは、電子商取引(EC)で有名な阿里巴巴(アリババ)の独自OS、YunOS(雲OS)を搭載した唯一の製品だ。中国では小米科技(シャオミ)がMIUI、オッポがColor OSと呼ばれるAndroidのカスタムOSを出しているが、YunOSはLinuxベースで開発されたという。

 A3は、1GB RAM+8GBストレージの非力な標準版が599元(約1万円)、2GB RAM+16GBストレージの上位モデルが699元(1万1000円強)。せっかくならばと上位モデルを入手しようとしたが、オンラインショップでは標準版しか扱っていなかった。そこで実店舗で買おうと考えたのだが、そもそもA3を扱っている店舗がなく、ようやく見つかったA3も標準版のみで、取り寄せもできないと言う。ということで、ここで紹介するのは標準版だ。

 ちなみにA3の液晶は中国で最もスタンダードな5型で、解像度は1280×720。カメラは背面が500万画素、前面が200万画素と非力この上ないが、ビデオチャットなら使えないこともないという感じ。本体のカバーを開けると、SIMカードスロットが2つあるほか、micro SDカードスロットが見つかる。SIMカードスロットは2G、3G、4Gの各方式に対応しているという。

 早速、端末を起動すると、YunOSのロゴが表示された後、Androidのような待ち受け画面が表示される。メニュー画面もAndroidのようだ。筆者の見間違いかと思って「設定」にある「OS」の項目を確認してみると、「Android」……ではなく「YunOS 5.3」と書かれていた。

本体と付属品一式。残念ながらYunOSの説明書はなし
本体と付属品一式。残念ながらYunOSの説明書はなし
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電源を入れたら、まずはYunOSをアップデート
電源を入れたら、まずはYunOSをアップデート
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メニュー画面には定番アプリのアイコンが並ぶ
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