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クルマのうんテク

「ヴィッツ」、モデル末期で大幅改良のなぜ?

発売6年でハイブリッドを追加

  • 鶴原 吉郎
  • 2017/04/21 05:00
  • 1/4ページ
2017年1月の大幅な部分改良で追加されたトヨタ自動車の「ヴィッツ」のハイブリッドグレード。大胆なプロモーション活動も話題だ

 前回のこのコラムで、最近のスズキはデザインで攻めているという話をしたが、それを言ったらトヨタ自動車も、新型「プリウス」や、新型SUV(多目的スポーツ車)「C-HR」などはかなり攻めているデザインだと思う。

 加えて最近のトヨタは、プロモーション活動でも攻めている。トヨタのものづくり革新活動である「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」のプロモーションのために、俳優の佐藤浩市を主人公に据えた開発ストーリー動画をWEBで公開したのにも驚いたが、度肝を抜かれたのは「PRIUS! IMPOSSIBLE GIRLS」である。

 ご存じない読者のために説明すると、このIMPOSSIBLE GIRLSというのは、プリウスに盛り込まれた技術を、それぞれ美少女キャラクター化したもので、モーターやら、サスペンションやらが、それぞれ美少女で表現されている。発想の源は、軍艦を美少女キャラクター化したシミュレーションゲーム「艦これ」やら、美少女が戦車で戦うアニメ「ガルパン」であろうと思われるのだが、これをクルマの世界に持ち込むところがすごい。

 今回のこのコラムのテーマは、1月に部分改良したトヨタの新型「ヴィッツ」なのだが、これのプロモーションムービーがまた凝っている。なんだかトヨタの宣伝の片棒を担いでいるようで気がひけるのだが、簡単に内容を紹介すると、ヴィッツのプロモーションムービーを制作するクリエーターが、クライアントの無理難題を受け入れるうちに、内容がどんどんつまらなくなってしまうという自虐的なもので、その中でちゃっかりヴィッツの特徴も宣伝してしまうという、抜け目のなさに感心させられる。しかも、この動画の広島弁バージョンまで用意されているのである。なぜ三河弁でなくて広島弁なのかは謎なのだが…。

 大メーカーというのは、通常保守的なものだが、大メーカー中の大メーカーであるトヨタのプロモーションが、日本の完成車メーカーの中で一番ぶっ飛んでいるのというのはかなり意外だ。デザインや商品力で勢いのあるマツダや富士重工業(4月1日からスバルに社名変更)も、ことプロモーション活動は極めて保守的なので、なおさらそういう印象が強い。このあたりは、他の自動車メーカーにも奮起を期待したいところではある。

部分改良だけど大改良

 で、やっと本題に入るのだが、新型ヴィッツで異例なのはプロモーション活動だけではない。今回の部分改良の異例なところは、発売から6年を過ぎたモデル末期のクルマであるにもかかわらず、通常の部分改良の枠を超えた大幅な変更が行われていることだ。まず、外観デザインが大幅に変更されている。フロントグリルやバンパーの形状は全面的に変更され、より精悍な印象になっている。じつはヘッドランプの基本的な形状は変わっていないのだが、それでいて、これだけ見た目の印象を変えるというのは、なかなか高度なデザインテクニックだと思う。

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