効率的なDRの進め方

 本来あるべきDR(以下、本物のDR)では、ファシリテーターと書記を設定し、タイムマネジメントしながら適切な議論を進めていきます。では、先に挙げた問題だらけのDRになることを回避するために、どのように進めていくべきでしょうか。以下のようになります。

[1]資料は読み上げずに事前に配布する。もしくはその場で黙読してもらい、要点を解説する。
[2]議論では口頭内容を板書し、「見える化」する。
[3]議長はファシリテーターを務め、議論を進めてまとめる。
[4]決定した事項と実施すべきこと、未決定事項を確認する。
[5]担当者と期限を明確にする
[6]板書内容を基に議事録を作成して発行する。
[7]必要に応じて次回の会議日程を決定する。

 実は、こうした当たり前のことが当たり前にできていないDRがほとんどです。特に[1]と[4]については必ず実施してください。この2つを実施するだけでも、DRの質はぐんと高まります。

DRでの禁止事項

 本物のDRにはルール、すなわち禁止事項があります。これについても列挙しておきましょう。

①ノートパソコンの持ち込み禁止(“内職”禁止)
②議論の最中における、担当者間での議論禁止
③電話禁止(マナーモードに設定する)

 中でも、①のノートパソコンの持ち込み禁止は絶対です。キーボードをパチパチ叩いている担当者は、DRの議論内容をほとんど聞いていないからです。ぜひ、この禁止事項をあなたの会社のDRでも試してみてください。議論の内容が深くなることに気付くはずです。

 次回は、DRの準備内容やDRにおける役割と責任の内容について紹介します。