自動車産業を取り巻く環境が大きく変化している。「自動運転」と「カーシェアリング」や「ライドシェア」などの「モビリティーサービス」が、自動車産業に与えるインパクトは大きい。今回の連載ではマクロで見た各国の社会構造や産業構造と、ミクロで見た各プレイヤーの事業構造や技術開発動向などから、自動車産業の地域ごとの進化の方向性を考察する。
アーサー・D・リトル(ジャパン) パートナー
アーサー・D・リトル(ジャパン)コンサルタント
第12回(最終回)
前回(第11回)の連載では、日本市場を例に挙げてモビリティーサービスや自動運転の普及による自動車市場への影響をシナリオとして考察した。
第11回
これまでの10回にわたる連載で、各国におけるモビリティーサービスと自動運転の普及に向けた前提条件や、そのドライバーを多面的に考察してきた。今回はその結果から、2030年ごろを見据えた各国のモビリティーサービスと自動運転の普及シナリオ、自動車需要に与えるインパクトを考えてみたい。
第10回
本連載では次世代モビリティーサービスの普及や、同サービスにおける自動運転技術の活用に関して旅客分野や物流分野の他、自家用車に着目して考察してきた。第10回では、自動運転を実現するための技術開発の「押さえどころ」を考える。
第9回
今回の連載では第8回までの数回にわたり、モビリティーサービス事業者の現状とエンドユーザーの受容性について考察してきた。今回は民間事業者の動きや個人のニーズを踏まえて、世界各国の政府や自治体が、自動運転や次世代モビリティーサービスの導入に対してどのような姿勢を取っているのかを見ていく。
第8回
前回までの連載では、現在のモビリティーサービス事業の課題や、それを踏まえた進化の方向性について考察してきた。今回は自動運転やモビリティーサービスの最終的な受益者であるエンドユーザー(一般消費者)の視点から、自家用車の利用実態と今後の自動運転やモビリティーサービスに対する受容性について各国の特徴を考え…
第7回
本連載の第5回と第6回では、クルマを使って「ヒト」を運ぶサービスを中心に現状を分析してきた。今回は「モノ」を運ぶ物流サービス市場について考察する。特に、自動運転や新たなサービス普及のポテンシャルがどこにあるかを考える。
第6回
本連載の第5回に続き、今回も新しいモビリティーサービスのうち、ライドシェアサービスの現状と今後の方向性について考察する。同サービスの中でも特に普及している「Uber型」と「BlaBlaCar型」に焦点を当てる。
第5回
本連載の第4回では、バスやタクシー、レンタカーなど既存のモビリティーサービスの現状について分析した。今回から2回にわたって、既存サービスを代替する形で市場が拡大しつつある新型モビリティーサービスの現状と将来性を考察する。
第4回
本連載の第3回ではマクロな視点から、自動運転やモビリティーサービスの普及に向けた前提条件として、「各国の自動運転や新たなモビリティーサービスの普及をどの産業がけん引するのか」を考察した。今回は、ミクロな視点から見たモビリティーシステム・サービスの現状と、その課題を俯瞰的に整理してみる。
第3回
自動運転やモビリティーサービスの普及に向けた前提条件として、本連載の第1回では、「交通システムで解決すべき社会課題・ニーズ」、第2回では「世界各国の都市構造」の2点について考察した。今回は、よりビジネス的な側面からの条件として、「各国において自動運転や新たなモビリティーサービスの普及をどの産業がけん…
第2回
本連載の第1回では、自動運転やモビリティーサービスの普及に向けた前提条件となる重要な視点として、「交通システムで解決すべき社会課題・ニーズと、各国ごとにその重要度はどのように違うのか」について論じた。今回は交通システムを導入する上で物理的・政策的な制約条件となり得る「都市構造」について、その分類の視…
第1回