使えば使うほどセンサー端末が有益な情報のみを出力するように進化する“学習型IoT(Internet of Things)”システムの開発が、このほど始まった。センサー端末とクラウドサーバーとの間に「コンセントレーター」と呼ぶ機器を設けて、過去のセンサー情報に基づく学習を実行する(図1)。センサー端末は、学習結果を反映したセンシング条件になるよう、各種パラメーターを更新していく。生データを垂れ流す場合に比べてデータ量を1/100に減らす(同じデータ量で有益情報を100倍に増やす)ことを目標にする。クラウドサーバーはAI(人工知能)による機械学習など、より高度な処理を担う(図2)。

図1 学習型スマートセンシングシステムの構成と特徴
図1 学習型スマートセンシングシステムの構成と特徴
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図2 「スマートコンセントレーター」でセンサー端末にパラメーター情報を送信
図2 「スマートコンセントレーター」でセンサー端末にパラメーター情報を送信
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