中国政府は長年にわたって実施してきた外資系自動車企業に対する「合弁規制」を緩和した。2017年6月28日に中国の国家発展と改革委員会(中国語:国家発展和改革委員会)は、「外国資本による産業投資に関するガイドライン(2017年修訂)」を正式に発表した。その中のネガティブリストには、「電気自動車(EV)完成車を生産する合弁企業を設立する場合、2社規制を受けなくてもよい」と追加された(図1の赤枠内の青いライン)。これを受けて、中国国内ですでに2社の自動車完成車企業を持っている外資系自動車企業も、3社目以上のEV完成車の製造企業を設立できるようになる。実際のところ、このガイドラインが公表される前の今年5月に、中国政府は独フォルクスワーゲン(VW)社のEV合弁企業に許可を出している。

図1「EVの合弁製造企業を設立する場合、2社規制を受けなくてもよい」
図1「EVの合弁製造企業を設立する場合、2社規制を受けなくてもよい」
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※ 関連記事「中国、合弁最大2社規制を突如緩和、独VWに3社目を許可」を参照。