百度は、2013年から自動運転を研究しはじめた。2015年12月に「無人運転事業部」を正式設置し、「3年で商業用車の自動運転、5年で自動運転車両の量産化」といった目標を定めた。また、同月に北京市外の高速道路の全自動運転テストを実施。当時の最高速度は100km/hだった。また、2016年9月に米カリフォルニア州の無人運転車の許可も受けていた。さらに、2016年11月の「第三回世界インターネット大会」期間中に百度が18台の無人運転車を展示し、デモ走行を行った。

2016年11月に百度が展示・デモ走行を行った自動運転車
2016年11月に百度が展示・デモ走行を行った自動運転車
[画像のクリックで拡大表示]
車体に「百度」のロゴと「無人運転」の中国語表示が見られる
車体に「百度」のロゴと「無人運転」の中国語表示が見られる
[画像のクリックで拡大表示]

 しかし最近、百度で人工知能や自動運転の開発を進めてきたリーダーたちが同社を相次ぎ去っている。2017年3月22日に百度の人工知能首席科学家呉恩達(Andrew Ng)氏が離職すると発表し、同年3月27日にも百度高級副総裁、無人運転事業部総経理の王勁氏も離職すると発表している。