2月のトヨタ、ホンダ、日産の日系自動車大手3社の中国での販売が好調だった。いずれも対前年同期比で20%以上の増加となっている。その大きな理由は、2017年の春節休み(販売店も休業などになるため、クルマもこの期間は売れにくくなる)が、2月にわずか2日間だけだったことが挙げられる。2016年は7日間あったので、前年と比べて相対的に販売日が5日間多くなったため、販売増につながったとみられる。
日系3社の中国での2月販売台数(日経テクノロジーオンラインによるまとめ)  | 2017年2月 | 2016年2月 | 対前年同期比(%) |
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トヨタ | 81,900 | 65,468 | 25.1 |
ホンダ | 81,125 | 57,371 | 41.4 |
日産 | 74,830 | 60,837 | 23.0 |
前年に比べて、最も販売台数の増加率が高かったのはホンダだ。同社の2月の販売台数は8万1125台で、前年同期と比べて41.4%増。2月での最高の販売台数となった。なかでも高級ブランドのAcuraは800台も売れて、対前年同期で357.1%増と大幅に伸びた。中国消費者の嗜好にあわせた国内生産が奏功したという。シビック、エリシオン、アコード、フィット、クライダーも好調で、いずれも対前年同期比で30%以上増加した。ホンダ傘下の2社のうち、「広汽本田」は4万2002台を販売し、対前年同期比で34.4%増、「東風本田」は3万9123台を販売し、対前年同期比で49.8%増で、いずれも2月単月では最高の実績となった。