マツダの新型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「CX-5」では、視認性を高めるためにヘッド・アップ・ディスプレー(HUD)をフロントガラス投射型にした。同社によれば「マツダの国内向けのクルマで初めて」という。新型CX-5は、2017年2月2日に発売予定(関連記事1) 。

 HUDとは、運転者の視界の前方に情報が浮かんでいるように見せるもの(関連記事2) 。インスツルメントパネル(インパネ)内のメーターの裏側のスペースに機構を搭載。内蔵した液晶画面の映像を鏡で反射して映し出す。CX-5では、運転者の視点から前方2.6m先に見えるように、速度や進行方向の指示などの情報を表示する(図1、2)。

図1 CX-5のフロントガラス投射型HUD(表示内容)
図1 CX-5のフロントガラス投射型HUD(表示内容)
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図2 運転者の視点から2.6m先に情報を見せる
図2 運転者の視点から2.6m先に情報を見せる
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 従来のマツダ車が搭載していたHUDは、「コンバイナー」と呼ぶ透明の小さな表示板をインパネ上に設置し、そこに情報を映していた。今回、フロントガラス投射型のHUDを採用することで、情報を表示する「距離」と「位置」を改良した。視認性の向上に貢献する。