スズキが2017年12月14日に発売した軽自動車の新型「スペーシア」は、自動ブレーキ用センサーをステレオカメラから単眼カメラとレーザーレーダーの一体型ユニットに変更した(図1)。

新型「スペーシア」とスズキ社長の鈴木俊宏氏
図1 新型「スペーシア」とスズキ社長の鈴木俊宏氏
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 先代車のステレオカメラは、日立オートモティブシステムズ製だった。これに対して新型車では、ドイツContinental社製の単眼カメラとレーザーレーダーの一体型ユニットを採用した。センサーを変更した理由を同社は、「ステレオカメラより小型でコストが安いため」とする。

 先代車に搭載していたステレオカメラの基線長(二つのカメラ間隔)は160mm。SUBARU(スバル)が「アイサイト」で使うステレオカメラのカメラ間隔(350mm)に比べると半分以下に小型化しているが、軽自動車のフロントウインドー上部に取り付けると圧迫感があり、車両前方の視認性に悪影響を及ぼす恐れがあった。

 新型車に搭載した単眼カメラとレーザーレーダーの一体型ユニットは、先代車のステレオカメラより小さい。フロントウインドー上部に取り付けるとルームミラーの裏に隠れるため、「視認性を高められた」(同社)という。