三菱自動車が2018年3月に日本で発売する小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の新型「エクリプスクロス」は、先進運転支援システム(ADAS)のセンサーとして、従来の単眼カメラとレーザーレーダーの一体型ユニットに加えて、77GHz帯のミリ波レーダーを追加した。
ミリ波レーダーの追加によって、先行車に対する緊急自動ブレーキの作動速度を従来の80km/h以下から180km/h以下に高め、予防安全性能を強化した。欧米の高速道路での高速走行にも対応できる。
同社の主力SUV「アウトランダーPHEV」などに搭載する予防安全システム「e-Assist」は、単眼カメラとレーザーレーダーを一体にしたセンサーユニットを使う。トヨタ自動車の「Toyota Safety Sense C」と同じサプライヤーであるドイツContinental社の製品だ(図2)。
これに対してエクリプスクロスのADAS「Active Smart Safety」は、Continental社製の単眼カメラとレーザーレーダーの一体型ユニットをフロントウインドー上部の室内側に搭載しつつ、フロントバンパーの内部にミリ波レーダー追加した(図3)。追加したミリ波レーダーは、一体型センサーユニットと同じContinental社製とみられる。