新型ミニバン(右から順に「トール」「ルーミー」「タンク」)
図1 新型ミニバン(右から順に「トール」「ルーミー」「タンク」)
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ダイハツ工業社長の三井正則氏
図2 ダイハツ工業社長の三井正則氏
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新型ミニバンの室内
図3 新型ミニバンの室内
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 ダイハツ工業とトヨタ自動車は2016年11月9日に、新型の小型ミニバンを発売した。ダイハツが「トール」、トヨタが「ルーミー」と「タンク」の車名で販売する(図1)。全面改良して2016年4月に両社が発売した新型「ブーン/パッソ」に続き、車両の企画から設計、開発、生産までをダイハツが担当した2車種目の小型車になる(関連記事)

 最低価格(消費税込み)は146万3400円であり、軽ワゴンと同水準に抑えた。月間販売目標はトヨタが7500台、ダイハツが1000台。ダイハツの池田工場(大阪府池田市)で生産し、トヨタにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する。

 富士重工業もダイハツからOEM供給を受け、「ジャスティ」の車名で11月21日に発売する。月間販売目標は500台である。

 新型ミニバンの主なターゲットは、20代から30代の「子育て層」である。11月9日に開催した発表会でダイハツ社長の三井正則氏は、「子供が育つにつれて、子育て層のユーザーが望むクルマの姿は変わる。軽自動車の技術をベースにした小型車造りで、こうした顧客ニーズに応えていく」と述べた(図2)。