4代目プリウスのPCU
4代目プリウスのPCU
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 トヨタ自動車は、4代目「プリウス」に搭載するパワー・コントロール・ユニット(PCU)の小型化の技術について明らかにした。PCUはハイブリッドシステムの電力を制御するもので、モーターを駆動するインバーターや降圧用のDC-DCコンバーターなどを搭載する。

 最大の特徴は、3代目プリウスのPCUに比べて体積を約33%削減したこと。3代目プリウスの12.6Lから8.2Lにした。パワーデバイスや冷却構造の改善などで実現している。PCUを小型化することで、「トランスアクスル」の直上に配置できるようにした。これにより、荷室にあった「12Vバッテリー」をエンジンルームへ移動できた。

 体積の削減に大きく寄与したのが、「パワーカード」と呼ぶ、カード型の薄いパワーモジュールの冷却方式を変えたことである。パワーカードを両面から冷却して冷却性能を高めて、3代目プリウスよりもIGBTチップを小さくして、パワーカードの小型化につなげた。3代目プリウスでは、パワーカードの片面だけを冷却していた。