センターコンソールにあるスイッチを押し続けると、クルマが自動的にバックを始めた。運転者はステアリングホイールに手を添えているだけで、いつしか縦列駐車が終わっていた。

 これは、日産自動車が新型「リーフ」に搭載した「プロパイロット パーキング」の様子である(図1、最後ページの動画参照)。デモンストレーションを外から見ると、運転者が操作しているのかプロパイロット パーキングを使用して自動駐車しているのか分からないほど自然だった。「なめらかに駐車できているでしょう」——。日産の担当技術者は誇らしげだった。

図1 展示会場にて、自動で縦列駐車を完了した様子
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図1 展示会場にて、自動で縦列駐車を完了した様子

 日産が新型電気自動車(EV)のリーフで初めて採用したプロパイロット パーキングは、ボタン操作で運転者の駐車を支援するシステムである(関連記事:新型リーフの駐車支援システム、面倒な操作から運転者を開放)。アクセルやブレーキ、ハンドル、シフトチェンジ、パーキングブレーキを自動で制御する。