プリウスPHVの発表会の様子
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運転席には11.6型の大型ナビ
運転席には11.6型の大型ナビ
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 トヨタ自動車の新型プラグインハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」は、画面サイズが11.6型と大きい、タッチパネル式のカーナビゲーションシステムを備える。画素数は1920×1080。地図情報などのナビ情報だけでなく、オーディオや空調、バッテリーの状況といったエネルギー関係の情報を表示できる。しかも、一般的な横長の画面ではなく、縦に長い画面である。大型で、かつ縦に長いナビ画面と言えば、真っ先に思い浮かぶのは、米Tesla社の電気自動車だ。

 そこで、プリウスPHVの発表会の会場にいた説明員に「テスラを意識したのか」と、筆者を含め複数の記者が尋ねたところ、「特定のメーカーや車種を意識したわけではないが、まったく意識していないと言えば嘘になる」との回答を得た。日本人ならお察し下さい、ということだろうか。

 いずれにせよ、縦長の大型ディスプレーには、表示に関して幾つか利点があることから、採用に踏み切ったという。例えば、画面全体に地図を表示すると、「進行方向の遠くまで見通せて、進むべき道がとても分かりやすい。これはナビにとって非常に大きなメリット」(説明員)。画面を上下2つに分割して表示できることも利点とする。上側にナビ画面を表示しつつ、下側にオーディオや空調などの情報を提示し、操作可能にする。

 加えて、「スマートフォンのように縦に長いというのにも大きな意味がある」(説明員)と語る。スマートフォンが普及し、誰もが毎日触れるものになると、「クルマの中でも、自然とスマホと同じような画面や作法で操作できるナビを求めるようになる」(同)からだという。