トヨタ自動車は2017年2月15日、プラグインハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」を全面刷新して発売した(図1~3)。電気自動車(EV)として走行できる距離を先代モデルの26.4kmから68.2kmへ、約2.6倍に延ばした。11.6型の大型ディスプレーをインストルメントパネル(インパネ)に搭載して車内での利便性を高めている。同社の愛知県堤工場で生産し、日本での月間販売目標台数は2500台。価格は326万1600円から。
同日開いた発表会には、トヨタ会長で初代「プリウス」の開発責任者を務めた内山田竹志氏が登壇した(図4)。同氏は「2017年1月末に達成したハイブリッド車(HEV)の累計販売台数1000万台はあくまで通過点。エコカーは普及してこそ環境に貢献できる。トヨタにとってエコカーの“本命”はPHEVである。プリウスPHVは、先代モデルの消費者からの意見を受け止めて改良に活かした」と思いを語った。