ダイハツ工業が、樹脂製バックドアの内製を始めた。6年振りに全面改良した新型軽自動車「ミライース」で初めて採用した。今後は他の車種にも内製品を展開していく計画という。

 新型ミライースでは、バックドアのインナーパネルの成形と、アウターパネルとの組み付けを内製化した(図1)。材料は、インナーパネルはGF(ガラス繊維)で強化したPP(ポリプロピレン)で、アウターパネルはPPである。アウターパネルは三泉化成とイノアックの2社から調達する。これまでは、インナーパネルとアウターパネルを組み付けた樹脂製バックドアとして調達していた。

図1(a) 新型「ミライース」
図1(a) 新型「ミライース」
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図1(b) インナーパネルとアウターパネルを組み付けている
図1(b) インナーパネルとアウターパネルを組み付けている
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 ダイハツが樹脂製バックドアを初めて採用したのは、2013年10月に発売した軽自動車「タント」である(関連記事:ダイハツ「タント」、外板に樹脂を多く使い10kg軽く)。

 タントの樹脂部品は、ダイキョーニシカワとダイハツが共同出資した樹脂成形品メーカーのエイエフティー製だった。ダイハツはその後、樹脂製バックドアの採用を拡大させており、エイエフティーおよびダイキョーニシカワが供給を担ってきた。