経産省が介護ロボットの重点分野を改訂

 この認証のための安全性試験は、NEDOプロジェクトの研究施設である「生活支援ロボット安全検証センター」で実施した。認証のための評価は日本品質保証機構(JQA)が担当した。

 生活支援ロボットに関しては、ここにきて経済産業省と厚生労働省が、2012年11月に策定した「ロボット技術の介護利用における重点分野」を改訂した(関連記事3)。転倒検知センサーや入浴支援など3項目を新たに開発支援の対象としている。2012年11月に両省で策定した4分野5項目と合わせ、5分野8項目が今後の重点分野となる。

斎藤氏
ISO13482の認証を取得したパナソニックのフルリクライニング車いす付きベッド「リショーネ」

 今回、新たに重点分野となったのは、トイレへの往復やトイレ内での姿勢保持を支援する機器、転倒検知センサーや外部通信機能を備えた在宅介護向け機器のプラットフォーム、浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器である。

 各重点分野について、経済産業省はロボット技術の本格的な導入・普及に向けて、安全基準の作成を進める。ISO 13482に関しても、その改訂や詳細規格の提案に向けて、実用性の高い安全基準作りを進める予定だ。