デジタルヘルス用語
目次
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人生会議
人生の最終段階における医療・ケアについて、本人が家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組み「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の愛称。厚生労働省の「ACP愛称選定委員会」で公募・選定し、2018年11月30日に公表された。
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体調改善機器
人の健康や美容の増進、QOLの向上を目的とする機械や器具のこと。日本ホームヘルス機器協会が認定事業を行っている。
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データポータビリティー
個人のデータはその人自身のものという考えに基づき、企業などがサービスを通じて収集・蓄積した個人に関するデータを本人の意思でいつでも引き出し、他のサービスへ移転できること。それを可能にする権利を「データポータビリティー権」という。
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がん遺伝子パネル検査
がんに関わる数多くの遺伝子を、1度の検査で網羅的に解析する検査のこと。数十~数百種類の遺伝子をまとめて調べ、がんの遺伝子異常が見つかれば、その異常に対応した適切な治療の選択肢を示せる可能性がある。
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フレイル
健常な状態から要介護状態に移行するまでの中間的な段階のこと。加齢に伴って、ストレスに対する脆弱性が高まった状態で、生活機能障害を引き起こしやすいとされる。
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BabyTech
妊娠から乳幼児の育児までの期間に役立つテクノロジーのこと。小学校の低学年までの子育てを対象にする場合もある。テクノロジーで育児を効率化して、心身ともにゆとりある子育て環境を実現する。
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ECG(心電図)
心臓の収縮に伴って発生する微量の電流を波形として視覚的にグラフに表したもの。心臓は筋肉の一種であるため、心臓のみの筋電図ともいえる。
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RPA(Robotic Process Automation)
ロボットによる業務自動化の取り組み。バックオフィスにおけるホワイトカラー業務など、手作業で行ってきた仕事をルールエンジンや人工知能(AI)、機械学習などの認知技術を活用したロボットに代行してもらうことにより、業務の大部分の自動化や効率化を図る取り組みを指す。デジタルレイバー(Digital Labo…
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PX(Patient Experience)
医療サービスを通じて患者が経験する事象のこと。患者経験価値ともいう。
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フォーミュラリー
医薬品の有効性・安全性など科学的根拠と経済性を総合的に評価して、医療機関や地域ごとに策定する医薬品の使用指針のこと。良質で低価格な医薬品の使用指針に基づいて、標準薬物治療を推進することを目的とする。
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看工連携
看護師が抱える臨床現場の困りごとを解決するために、看護師と工学分野のものづくり企業が連携して製品開発などを行うこと。医療現場全般のニーズに工学分野のシーズで応える医工連携の中でも、とりわけ看護領域に着目した連携を指す。
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健康スコアリング
厚生労働省・経済産業省と日本健康会議が連携して、健康保健組合などの加入者の健康状態や予防・健康増進などへの取り組み状況をスコアリングし、経営者に通知する取り組み。企業と保険者が従業員の健康に関する問題意識を共有することにより、両者の連携(コラボヘルス)を促進し、従業員に対する予防・健康づくりの取り組…
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ヘルスツーリズム認証
旅行を通じて健康増進や疾病予防を図る、いわゆるヘルスツーリズムの品質を、第三者認証によって評価しようというもの。認証は、ヘルスツーリズム認証委員会が実施する。既に2018年4月27日に審査受付を開始しており、同年8月に第1期認証交付を予定している。
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バイオデザイン
医療機器分野のイノベーションを牽引する人材を育成することを目的に、米スタンフォード大学が2001年に立ち上げた教育プログラムのこと。臨床現場のニーズや事業化を意識した医療機器の開発手法やそのための考え方を、実践的に学ぶ場を提供する。
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ロコモティブシンドローム
筋肉や骨、関節、軟骨、椎間板などの運動器に障害が起こり、立ったり歩いたりする移動機能が低下した状態のこと。日本整形外科学会が提唱した言葉である。
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CHASE(チェイス)
科学的裏付けに基づく介護、いわゆる科学的介護の実現を目指し、介護領域におけるエビデンスを蓄積するためのデータベースの通称。「Care, Health Status & Events」の略。介護保険サービスの内容や利用者の心身状態・変化に関する情報を収集し、サービスの質と効果についての科学的裏付けの蓄…
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認知症カフェ
認知症の人やその家族、地域住民、医療従事者、介護従事者が集い、認知症の人が住み慣れた地域で自分らしく暮らしていくために情報共有などの交流を行う場のこと。
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Kwampirs
医療機関やその関連業界を狙って標的型攻撃を仕掛けるマルウエア。X線CT装置やMRIなどの画像診断機器を制御するためのソフトウエアが搭載された機器、患者の同意書を作成する機器などから発見されている。
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科学的介護
自立支援や重症化予防などの効果が科学的に裏付けられた介護のこと。Aという状態の人には、Bという介入が効果的だというエビデンスを構築することで、利用者の状態に合わせた介護サービスを提供することを目的としている。
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遠隔服薬指導
薬剤師が、薬の服用に関する患者への情報提供と指導を、テレビ電話などオンラインの手段を使って行うこと。薬剤師法および医薬品医療機器等法では現状、服薬指導は対面で行うことが義務づけられており、遠隔服薬指導は国家戦略特区でのみ実施が許されている。2018年度診療報酬改定でオンライン診療に対する評価が新設さ…