設備利用率は、発電コストを左右する指標である。発電所が一定期間に発電した電力量の、その期間に定格出力で発電し続けたと想定して算出される発電電力量に対する比率を指す。
どんな発電設備でも、定期点検などもあり、設備利用率は100%にはならない。火力発電所の設備利用率は約80%だが、再生可能エネルギーの場合は、天候に左右されるため、大幅に低くなる。
太陽光発電の場合、夜間はほぼ発電できず、日中でも天候不良時には発電量が少なくなる。このため、日照に優れない日が約6割を占めるといわれる日本における年間平均設備利用率は約12%とされる。
一方、風力発電の場合、北海道や東北の風況の良い場所では、設備利用率は20%を超え、洋上では30%近くになる。