特定目的会社(specific purpose company:SPC)は、資産流動化法に基づいて設立された、特定の目的を持った企業である。メガソーラーのEPC(設計・調達・建設)企業との合弁などで設立される例が多くみられる。プロジェクトファイナンス(ノンリコースローン)やPFI(民間資金による公共インフラ整備)など、債務や負債を出資企業の財務から切り離して、特定の事業会社だけに遡及させるファイナンス手法を採用する場合に設立される。

 SPCの設立によるプロジェクトファイナンスを活用すれば、SPCの事業リスクが出資企業の財務に与える影響を軽減できる。また、銀行から信用力が低く位置づけられているベンチャー企業や、海外企業でも資金調達が容易になる。

特定目的会社(SPC)を使ったプロジェクトファイナンスのイメージ。写真は日揮が100%出資して設立したSPC、日揮みらいソーラーによるメガソーラー(日経BP クリーンテック研究所が作成)
特定目的会社(SPC)を使ったプロジェクトファイナンスのイメージ。写真は日揮が100%出資して設立したSPC、日揮みらいソーラーによるメガソーラー(日経BP クリーンテック研究所が作成)
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