太陽光パネルを屋根や地面に固定する架台は、太陽光発電事業を長期間、安定的に運用するうえで重要になる。太陽光パネルには、強風によって大きな荷重がかかる。架台の強度が足りなかったり、想定した荷重が過小だったりすると、架台からパネルが引きはがされたり、地上設置の場合、架台ごと風で持ち上げられたり、横転したりする可能性がある。実際にこうした事故が起きている。架台の材料には、鉄(鋼材)のほか、ステンレスやアルミニウム、FRP(繊維強化プラスチック)などがある。鋼材の場合、長期間の設置により腐食する恐れがある。特に海沿いのメガソーラーなどは潮風を受ける。そこで、高耐食性めっき鋼板が使われることが多い。架台を地面に固定するには、部分的にコンクリートを打って固定する場合と、スクリュー型構造の杭を地面にねじ込んで固定する場合がある。地盤と特性と事業終了後の撤去費用なども含めて検討することになる。

写真:鋼材の架台をスクリュー杭で固定した例
写真:鋼材の架台をスクリュー杭で固定した例
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