「メガソーラー」は、もともと英語では1000kW(1MW)以上の大規模な太陽光発電システムを指した。ただ、日本語の場合、日常的に「メガ」を「大きい」という意味で使っているケースが多いこともあり、「メガソーラー」を「大規模な太陽光発電システム」「大規模太陽光発電所」を意味することが一般的になっている。発電手法による規模のメリットを考えた場合、火力発電のように燃焼行程を伴う発電技術は、プラント規模を大きくすると熱損失が減り、発電効率が高くなる。これに対して太陽光発電システムは、規模の大小にかかわらず、太陽光パネル自体の変換効率は変わらない。このため、かつて太陽光発電を大規模化することのメリットはそれほどないと言われた。だが、大規模化することで1kW当たりの建設コストが予想以上に下げられることが明らかになり、固定価格買取制度の導入と共に欧州などで大規模な太陽光発電所が急増した。

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