赤外光を発光するダイオードのこと。一般に,発光波長の中心がおおよそ700nmを超えるLEDを指す。リモコンや赤外線通信の光源,測距センサの光源,フォトカプラーの光源,プリンターのヘッドの光源などに使われる。赤外LEDは,AlGaAsPなどのGaAs系半導体材料を使う。

 赤外LEDの順方向電圧は,おおよそ1.5V程度である。この値は,赤色LEDの2V台,青色LEDの3V台に比べて低い。

 赤外LEDの歴史は古い。GaAsを代表とする?-?族化合物半導体のpn接合により赤外光に相当する電磁波の放射が発見されたのは1962年にさかのぼる。