デジタル・カメラや携帯電話機,ワンセグ・テレビなど,防水性をウリにした携帯機器などで,防水性能の指標として「IPX5/IPX7相当」「IPX8対応」といった表現が使われている。IPは,JISC0920「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」のこと。最後の数字が,防水性能の度合いで,数字が大きくなるほど性能が上がる。3文字目は本来,防塵性能の指標を表すため,ここに「X」を入れて規定がないことを意味する。

数字が0の場合は無保護,IPX6までは機器に水が掛かった場合の防水性能である。特に,IPX5やIPX6は噴流にさらしても問題がないことを意味する。IPX7であれば浸水の影響なく利用が可能で,IPX8なら潜水状態で利用できる。一般にIPX7やIPX8は,IPX5やIPX6と別の性能とされており,噴流と浸水の両方に対応する場合は,「IPX5/IPX7」のように併記することが多い。