Web関連技術の標準化団体であるWorldWide Web Consortium(W3C)が標準化を進めている最新のHTML仕様である。2008年1月22日にドラフト(草案)が公表された。2010年9月に正式に勧告される見込みである。

 現在,Webページを記述するのに広く使われているのは「HTML 4.01」。W3Cは当初,HTMLに代わる仕様として,HTMLをXMLで定義し直した「XHTML」を想定していた。しかし,XHTMLは現在のWebブラウザーでは利用しづらい面があり,普及が進んでいない。

 HTML 5の特徴は大きく二つある。まず,Webページの表現が強化された。2次元グラフィックスの描画を可能にしたほか,動画/音声の再生のためのタグを用意したこと。二つ目は,ローカル・データベースなどWebアプリケーション向けの機能が追加されたことである。