個々人の1日の行動や生体情報などを記録し続ける携帯型の計測器。現在,実用化されているものとしては,「活動量計」がある。3軸加速度センサなどを搭載しており,計測データから利用者の動作の種類を判別して,精度の高い活動量(消費エネルギー)を記録する端末である。主に,2008年4月に始まった「特定健診・特定保健指導」に向けたツールとして,健康機器メーカー各社が発売している。

 将来的には活動量だけでなく,個人の健康管理や生活の質(QOL:quality of life)の向上のため,あるいは思い出記録(タイムマシン)や生産効率/品質管理のツールなどとして広がる可能性もある。用途の拡大に伴って,端末の姿も進化するだろう。例えば,動きだけでなく脈拍や皮膚温度などの各種生体情報を計測するための複数のセンサや,無線機能を搭載する高機能化が進みそうだ。現在の活動量計は歩数計程度の大きさだが,絆創膏のように体に張り付けて使う超小型品の開発も進んでいる。

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