very high frequency

 一般には,波長が1m~10mの電波のこと。周波数に換算すると,30MHz~300MHzとなる。FMやテレビなどの放送用途の他,防災行政無線や警察無線,アマチュア無線,コードレス電話といった幅広い用途で利用されている。

 VHFの中でNTSC規格のアナログ・テレビ放送に利用されてきた合計70MHzの周波数は,デジタル放送への移行が完了した後に,他の用途に転用することになっている。テレビの1チャンネルの周波数帯域幅が6MHzであるのに,合計の周波数帯域幅がその倍数にならない理由は,第7チャンネルと第8チャンネルの周波数が重なっているためである。具体的には,第7チャンネルが188M~194MHz,第8チャンネルが192M~198MHzと,2MHzだけ重なっている。

 なお,第1~第3チャンネル(90M~108MHz)と,第4~第12チャンネル(170M~222MHz)の間に大きな隙間があるため,それぞれをVHF-low,VHF-highと呼ぶ。なおこの隙間はミッドバンドなどとも呼ばれる。ケーブルテレビの多チャンネル放送などのサービスは,このミッドバンドや,VHFとUHF放送の間(220M~470MHz)のスーパーバンドにチャンネルを割り当てることで,提供される。