フィンランドNokia Corp.が提唱する近距離向け無線規格。伝送距離が最大10m,データ伝送速度が最大1Mビット/秒という仕様は,近距離無線規格「Bluetooth」に似ている(表1)。Wibreeは,Bluetoothと比べて消費電力を1ケタ下げることで,新たな用途の開拓を狙う。

 Wibreeが想定する用途は,携帯電話機やノート・パソコンのほか,腕時計や身に付けるセンサ機器などである。例えば携帯型の心拍計に組み込んで取得データを携帯電話機に転送する用途や,無線マウスや無線キーボードも視野に入れる。

 既に伝送仕様が固まっており,2007年第2四半期には対応機器の相互接続性認証プログラムが始まる。対応製品は早ければ,2007年後半にも登場する見込みだ。

表1 WibreeとBluetoothの比較(日経エレクトロニクス2006年10月23日号より抜粋)
表1 WibreeとBluetoothの比較