tomography

 さまざまな方向から対象物に光や電波などを当てて,その透過情報や散乱情報を基にマトリックス演算を行い,対象物の内部の物理量などを導き出して断層画像を得る方法のこと。断層撮影法などとも呼ばれる。

 超音波などを透過させて流速などの情報を得ようとすると,その始点から終点までの平均的な情報しか得られない。しかし,センサを数多く取り付けたり,センサを回転・走査したりして多くの方向から情報を得て,これを基にマトリックス演算を行うと,逆問題の一種として内部の各点の情報を得ることができる。計算にはコンピュータを使うため,CT(computed tomography)と呼ばれることが多く,超音波CT,X線CTなどが実用化されている。