Solid State Drive

 磁気ディスクの代わりに半導体メモリにデータを記録するストレージ装置のこと。一般にHDDと同等のインタフェースを持ち,OSからはHDDとして認識できる。使用する半導体メモリは,DRAMかNANDフラッシュ・メモリであることが多い。特に後者は,HDDと同じく電源を消してもデータが消えないので,1インチ~1.8インチの小型HDDの置き換えに向く。

 HDDと比べたSSDの利点は三つある。一つは,ヘッドやモータといった可動部がないため,耐衝撃性に優れること。もう一つは,ヘッドを移動させるためのシーク時間や,ディスクの回転数を高めるスピンアップ時間をゼロにできること。最後は,HDDよりデータ転送速度を高められることである。ただし,一般にHDDと比べて容量当たりの単価は高い。

表1 SSD,ハイブリッドHDD,HDDの比較
SSDのデータはSamsung社が2006年5月に発表した最大16Gバイト品のもの。HDDのデータは,複数の大手メーカー製品の一般的な値。SSDの速度は,搭載するNANDフラッシュ・メモリやコントローラICの性能により異なる。(日経エレクトロニクス2006年7月31日号より抜粋)
表1 SSD,ハイブリッドHDD,HDDの比較