unified display interface

 パソコン関連企業などが「DVI」の後継を狙い米Intel Corp.が中心となって策定を進めている映像伝送用のデジタル・インタフェース規格。現在1.0a版の仕様が公開されている。「DVI」と同じく,基本機能としては音声信号の伝送に対応しない。ただしHDMIと互換性を実現できる。主にパソコンからディスプレイへ映像信号を伝送するほか,HDMI端子を備えるデジタル・テレビに映像信号を伝送できる。またDVIに比べてコネクタが小型という特徴がある。

 信号線1対当たりのベースバンド信号の伝送速度は最大2.7Gビット/秒。これを3対束ねて,ケーブル1本当たり最大8.1Gビット/秒の伝送速度を実現する。例えば8.1Gビット/秒で伝送できれば,RGB形式の色階調数を最大各12ビットに高めた36ビット・カラーのフルHD(1920×1080p)で60フレーム/秒の映像信号を伝送できる。著作権保護機能として,オプションでHDCPを利用する。

 パソコンやAV機器などと外付けのディスプレイ間の接続だけでなく,機器内インタフェースに利用することも視野に入れている。例えば,画像処理LSIやディスプレイ・パネル用のドライバICを駆動するコントローラIC間における映像信号の伝送に利用する。

 次世代のデジタル・インタフェースとしてはUDIのほか,2006年5月に策定された「DisplayPort」,2006年6月に策定された「HDMI 1.3」がある。

表 UDIの概要(日経エレクトロニクス2006年7月3日号より抜粋)表 UDIの概要