波長がミリ単位(1mmから10mm)の電波。電波の速度が30万km/秒なので,30GHz~300GHzまでの周波数の電波が該当する。電波の直進性が非常に強い。また,大気中の水や酸素による吸収による減衰も大きくなる。なお,波長が0.1mm~1mmとなる300GHz~3000GHzの電波は,サブミリ波と呼ばれている。10GHz~30GHzは準ミリ波と呼ぶ。

 ミリ波では,例えば60GHz帯の利用に向けて国内では,2000年に制度が整えられた。高速無線回線,番組素材中継システム,画像伝送などを想定する(こちらを参照)。車載用のミリ波レーダに向けては,76GHz帯が利用できる(こちらを参照)。加入者系無線アクセスシステム用としては,準ミリ波である22GHz,26GHzに加えて,38GHzが利用できる(こちらを参照)。